緩やかなる死は懶眠の中に

「読んだモノ、見たモノ」備忘録。ゲージュツはよくわかりませんが、美術館や映画館に行くのは好きです。
レンタネコ
どうにも市川実日子扮する主人公の語りが下手くそでそのシーンがくる度にガッカリしてしまった。市川実日子はなかなかユニークな女優で悪くはないとは思うのだけど、語らせてはいけないようだ。

ストーリは緩急らしい緩急も殆どなく、正直言ってかなり退屈なだった。監督が表現したいものは朧気に伝わってくるものの、もう少し見せ方に工夫があってもよかったのではないかと思ってしまう。

静かな映画だけど、何かぐっとくるといった映画を期待していたのだけどな。だいぶ肩すかし。同じ監督のかもめ食堂は面白かったけれど。

TOHOシネマズららぽーと横浜
| 映画 | 21:10 | comments(0) | trackbacks(0)
日本タイポグラフィ年鑑2012作品展
見本帖本店
| 美術展 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0)
「杉本博司 ハダカから被服へ」展
杉本博司の作品展というよりも、杉本キュレーションによる衣服を考える展覧会といったところ。

精密なライティングが生む陰影、闇に浮き上がる衣の素材感、衣服からのぞくマネキンのつるりとした素肌―写真家としての杉本はもはや語るまでもないが、やはりこのモノクロームの実物を目の当たりにすると圧倒されてしまう。個人的にはイヴ・サンローランがよかった。欲しい。

写真もさることながら、プレートに印字された文章がウィットに富んでいて面白い。センスを感じさせる文章である。感心しながら展示室を後にすると、ミュージアムショップに和本形式の図録が置いてあってたまげた。表紙には洒落本とある。やられた。

いわゆるブランドモノの衣類といったその手に興味がなくても、十二分に楽しめる展覧会になっているので万人にお勧めしたい。いやはや実に洒脱的な展覧会だった。杉本、恐るべし。

原美術館
| 美術展 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0)
大友克洋GENGA展
やはり大友は日本のトップを走るイラストレータだと強く実感した次第。今回の展示ではAKIRAの全原画が展示されていたわけだけれども、コマ一つ取ってもそれだけで成立してしまう。もはや漫画ではなくて、イラストであり、アート的。

また、それらを一堂に会するために特別に準備されたであろう什器もユニークで、今回の展示会をスタイリッシュに見せている。実に面白い。

アーツ千代田3331
| 美術展 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0)
さわひらき 「追伸」
さわひらきの作品を見るのは二回目かな。前にネオテニージャパンで見た時にちょっと気になる存在だった。

今回は5作品ほど出展されていたけれど、個人的には無人の部屋を飛行機が縦横無尽に飛ぶdwellingが好きかな。大きいはずのジャンボジェット機がシンクのあたりに着陸していたりとスケール感が可愛らしい。子どもの頃に飛行機の模型で遊ぶような感覚。

展示されていた作品はどれもノスタルジーを喚起させる。プリミティブな喜びと言ったらいいかな。

オータファインアーツ(URL)
| 美術展 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0)
人見元基 「空想寝室 -少女と予兆-」
ギャラリーモモ(URL)
| 美術展 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0)
氷菓
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2001-10-31)

待ち合わせていた相手が遅れてきたので、暇つぶしのために駅前の書店で買った本。アニメをやるのは知っていたけど、原作は小説だったのか。

しかし、肝心の謎解きは薄っぺらいし、なによりも文章が大袈裟というか思わせぶりで好きになれない。アニメをやるくらいなのだから、続編も続けて読むと面白いのかもしれないけど、積極的に読む気にはならないな。
| 読書 | 13:43 | comments(0) | trackbacks(0)
星を追う子ども
予告編でちぐはぐな映画だなと思ったけれど、本編を観てもその印象は払拭できなかった。

例えば、主人公の自宅周辺は今までの新海作品らしからぬ色味の濃い描画で、その内容もどことなく昭和的で生活感に溢れている。しかし、物語が進むと突如現代的な軍隊とアパッチが登場する。幾らなんでもアパッチはソリッド過ぎだ。しかも、異世界からやってきたらしい人間までいる。時代は少し前なのか、今日なのか。そして、舞台は日本か異世界か。一体何なんだ。

もっとも、異世界での冒険が始まってしまえばそのようなこともない。メインテーマである成長や決別というもありがちな内容ではあるけれど、ジュブナイル映画としては一通り丁寧に描かれていると思う。それだけに前半のちぐはぐさは非常に残念だし、画のテイストが統一されていないのも気になる。

今まで熱心な新海好きを自認していた俺だけれども、一連のいささかナイーブ過ぎる作風には少々食傷気味だった。今作は微妙な出来だったけれど、新海が新しい領域で映画を作ろうとしたことは好意的に受け止めたい。ただ、新海らしさが感じられなかったのはもったいなく感じてしまう。ジブリや歴代の日本アニメをリスペクトするのは結構だけど、どこかしら新海らしさがないとね。

あと、授業で軽く触れたイザナギ・イザナミについて、主人公自ら結末(腐ったイザナミを目撃する)を確認した上で語ると言うのが細かい点だけれども、個人的にはとても好ましく感じた。

Blu-ray
| 映画 | 18:52 | comments(0) | trackbacks(0)
スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜
勝利の前にはモラルや大義名分は失われ、残るは薄汚い取り引きや謀略ばかり。大統領候補のための予備選というのは我々には馴染みのないテーマではあるけど、作り手のメッセージ性は十二分に伝わってくる映画になっている。

単なる政治ドラマとするのではなく、人間関係や人物そのものも丁寧に撮られているのでヒューマンドラマとしても楽しめる。大統領選の仕組やそれを取り巻く問題点など基本的な知識がある方が楽しめるのは言うまでもないけど、全くの無知でもつまらない思いはしないと思う。

スーパーPACをはじめとした行き過ぎた選挙行為が彼の国で問題視されているのは聞き及んでいる通り。そういった現状に一石を投じるきっかけになれたのかな。後でIMDbのレビュー欄でも見てみるかね。

あとは、主人公を演じるスティーブン・マイヤーズの演技がなかなかよかったね。

TOHOシネマズ横浜
| 映画 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0)
ペイチェック 消された記憶
未来を見るための装置がやたら大仰でなにやら学芸会風である。昔の映画なら仕方がないと調べてみたら、2003年の映画だった。てっきり90年代の映画かと……。
手元に残されたアイテムを使いながら、次々と迫り来る危機から逃れるという設定はどことなくテレビゲームを彷彿とさせるが、個人的には嫌いじゃない。知恵を働かせながらユマ・サーマン演じる科学者を連れだって悪と対峙するなんてなんてステキじゃないか。
とはいえ、そもそも過去の自分が未来を覗きながらアイテムを連綿と用意するのは、未来が不定な以上難しい気もするのだけど。どうなんだろうかこの設定は。
舞台装置だけではなく、全体を通じて大味な感じのする映画である。付け入る余地がないよう作りこんであれば良い映画になれたのに。

BSプレミアム
| 映画 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0)
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